猫とスピカ
」のレビュー

猫とスピカ

鳩屋タマ

4巻で完結。。。ほんとに?

ネタバレ
2021年3月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最終巻まで読み終えたのでレビューしますー。このシリーズは、何も考えずにアホ可愛い受けちゃんに癒されたい、イチャコラとエロを楽しみたい、って時にオススメの作品です。人に変化した猫とエッチする倫理観とかそんな事に思いを巡らせてはいけません。そこにあるBLをただひたすらに楽しむのみ!
とかいうと、全く中身がないみたいな印象になってしまいますが、実は作者さんは野良猫ちゃんたちの事情もちゃんと理解して配慮したお話づくりをされているんですよね。私、地域猫の活動してた事があるので、わかります。福永が野良ちゃんの心配して見回りや餌やりするのも、中途半端な気持ちではなくて、ちゃんと先に家に迎える準備をしていたりだとか、クロが外で捕獲機にかかってしまう描写、保護してからの一連の流れなんかもまさにそうですね。だから、可愛いファンタジーの要素として「猫」というモチーフをただ消費しているだけじゃなく、彼らに対する優しさを感じて、安心して楽しく読めるんです。
エンターテイメントはこうでなくっちゃ!鳩屋先生、プロですね〜!
このシリーズは4巻で完結と出ていますが、本当に終わっちゃうのかな?まだ大団円って感じでもないし、大吉の恋も途中なので、もう少し続いてもいいのになーって思いました。
あと、先生の他の御本のレビューでも書いてますが、受けちゃんが可愛すぎて女の子っぽいので、それが気になる方がいるかもしれません。私は気にならないので、星5です!
いいねしたユーザ20人
レビューをシェアしよう!