白き翅を黒に彩るは
」のレビュー

白き翅を黒に彩るは

ハグロトンボの神様だよー

ネタバレ
2021年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 少し前の双葉社クーポンにて人外BLを強化しましたのでレビューします。いやあ、鳥とか狐とか天狗とか人魚とか宇宙人とか吸血鬼とか...まだ購入作品を全部読み切れていませんが、双葉社さんってそういう系統がお得意なのですねー。
さて、こちらは各地に土地神がいるというファンタジーの世界が舞台です。モチーフはなんと「ハグロトンボ」。トンボの群れや、翅を精巧に描いているコマがありますので、虫が苦手な方はご注意を。でもトンボの目は出てこないからまだマシかな?
日本で民俗学の研究をする黒髪短髪受け・宗人が、土地神の取材のため海外のとある島を訪れるところから物語が始まります。
白銀の長髪に白い翅を持つ土地神・トリーテの家で、後継者候補の子供たち(ヤゴ!でも見た目はかわいいヒトガタなのでご安心を)のベビーシッターをしながら仲を深めていきますが、トリーテには黒かった翅が白くなってしまった悲しい過去があり、宗人は宗人で教授との不倫に悩んでいます。途中でうんこ教授も島にやってきますが、来てんじゃねーよお呼びじゃないんだよ!って感じですよ全く。
ファンタジーで土地神の代替わりが物語の軸となっていますが、これはお互いが救済、解放される物語ですね。旅に出るラストはさわやかでとっても素敵でした。描き下ろしでは旅先でめっちゃイチャコラしているので、トンボの翅が大丈夫な方はぜひ読んでみてください〜。
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