直情の嵐
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直情の嵐

中田アキラ

なんでTシャツ着てしまったの

2021年3月29日
↑レビューのタイトルは表題作の中で出てきた書き文字(Hのあと)です。なんかこういうのが好きなんですよねー。淡々としつつも可愛げがあるというか。共感してくれる人がいたら嬉しいなあ。
えー、こちらはタイトルと表紙の雰囲気でいいかも、と思って、フォローしてる方が星5のレビューされてたので読んでみました。初読み作家さんかと思ったら「恋する鉄面皮」の作者さんでしたね。
表題作は、高校の新任教師とちょっと問題のある生徒のお話。超でっかいゴールデンレトリバーがぶんぶん尻尾振って、立ち上がって抱きついて腰振ってマウンティングしてるぞー、みたいな感じの話です(どんなだよ)。
個人的には描き下ろしの文化祭編がとても良かったです。モノローグが生徒の佐藤側の視点に変わり、独特な間というか、淡々とした感じが佐藤のキャラをよく表しているし、朝霧とのやりとりも面白い。がんばる佐藤の本音が見えて、フレー!フレー!サ・ト・ウ!って感じになっちゃいましたね。ついに我慢できずに出て行っちゃうとこも可愛いです。
そしてまた本筋と関係ないところに注目してしまったんですが、終わりの次のページに間取り図を見ている二人が描かれており、この姿がたまらなく好きでした。是非チェックしてみてください。
2作目は芸能界モノ。2世の俳優と義父がわりでもあったマネージャーのお話。これは攻めの俳優の顔面がやたらと強かった...目力があってキレイで、好きな感じでした。お話によってキャラの描き分けをしっかりされているんですねー。すごい!
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