このレビューはネタバレを含みます▼
獣人ものが好きで、無料立ち読みしたのですが、しょっぱなから、えちがどろどろあまあまで、心臓わしずかみされました。敵国の王と、暗殺のために近づいた兵。愛を知らず、抱きしめられたこともなかったディリアが、初めて甘やかされ、指名を果たせず逃げ帰るが、戦争終結後、妊娠に気づき、たった一人で産み育てる。生まれた子どものアシュが、かわいくて、また、心臓をわしづかみされました。ディリアは自分は愛を知らないといい、アシュのことも嫌いではないが愛してないと言う。自分がいなくなってもアシュが一人で生きていけるように、離れるときに傷つかないようにとどこか突き放したような育て方をするが、ディリアを忘れられず、探していたユドアが、ディリアを守り、愛し、頼ることを教え、ついにディリアはアシュに愛していると言うことができる。三人が一つの家族になっていく過程が、じっくりと描かれ、その過程でディリアやアシュを狙うお家騒動のゴタゴタにけりがつきます。元兵士のディリアが、結構な使い手なとことか、ユドアがディリアを守るために我を忘れて闘うとことか、個人的にツボることがいっぱいあり、キュンキュン、うるうるして、合間に可愛いアシュの言動にほっこり、萌え〜で、一冊で何倍も美味しい本です。ちょっと(かなり?)お高いですが、気にならないほど面白いてす。