溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
」のレビュー

溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~

北条歩来

ずっと好きだったのになぜ五年も放置?

ネタバレ
2021年4月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインのことを出会った時から好きだったというヒーロー。五年も過ぎてて、口説くチャンスはいくらでもあったのに、冗談で周りの女性たちに、結婚しようと言ったり、ヒロイン以外の女性たちも下の名前で呼んでたりと、ヒロインがヒーローの真意を読み取れないのはヒーローの自業自得だし、ちょっとチャラいと思われても仕方ない言動のヒーロー。ヒロイン一人を特別扱いするわけでもなく、誰にでも優しくて、感情が見えないから、ヒロインに気持ちが伝わるはずもなく、ヒロインが塩対応の女性じゃないにしても、好意が伝わらないヒーロー。
五年も経ち、ヒーローを潰したい男性がヒロインに言い寄ってきたことで、何かと遠回りでよく分からない口説きかたをするヒーローに困惑のヒロイン。ストレートに食事に誘ってきた方にに靡いても仕方ないと思う。男性の思惑は黒いもので良くなかったんだろうけど、それでも、ヒーローよりも感情の温度が感じられる。ヒーローの口説きかたって、穏やかだけど、感情の起伏が感じられてなくて情熱がいまいち読み手にも伝わらない。結果的に黒い思惑で口説いてきた男性とは無理だったけど、誠実な男性がライバルだったら、ヒーローには靡かなかったように感じる。常にフラットで穏やかなんだろうけど、どうしてもヒロインが好きという情熱がいまいちない感じだし、もし、口説いてきた男性がいなかったら、もっとヒロインを放置してたように感じる。誠実な男性が相手だったら、ヒロインを幸せにしそうな相手だったら、黙って譲ってそう。自分がどうしてもヒロインを手に入れたいとか、自分が幸せにするとかという情熱がない。相手の男性から守る過程で口説いて靡いたから、プロポーズしたような成り行き的なイメージのヒーローの言動。恋愛にとことん臆病になってしまったヒロインには、その常に変わらないフラットな感じが良かったのだろうけど。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!