悪女(わる)
」のレビュー

悪女(わる)

深見じゅん

恋と仕事のRPG

2021年4月7日
職場の人に借りて文庫本版(全19巻)を読みました。
出来の悪い(と言われる)OLが、ただひたすらに、恋する気持ちをモチベーションとパワーに変えて、次々立ちはだかる難関を乗り越えて仕事をこなすサクセスストーリーです。私的にお仕事系漫画として、すごく楽しめました。どんなに卑劣な嫌がらせや妨害をされても、ものともせず臆する事なく力を発揮するマリリン。打たれ強いのか、鈍感なのかビミョーですが、どこまでもポジティブに、どこまでも諦めない強さはカッコいい。敵である者さえも味方にしてしまう魅力は、天然の人たらしとも思えますが、優しさや底抜けの明るさは大きな武器だと思います。困難にぶち当たった時、勇気をもらえる気がしました。マリリンの目標は出世にあらず、ただ恋を勝ち取るためですが、仕事に関してもただ者ではありません。少しずつクリアしてゴールの思い人に近づくのです。とても強い人です。彼女を見守り支えて来た人達が沢山いますが、上司小野さんの隠れた思いは切なかったです。ゴールにたどり着き、愛しい人をゲットしたマリリンに祝福を!
ちなみに、何年か前に石田ひかりさん主演で、ドラマ化されました。もうずっと昔です。
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