このレビューはネタバレを含みます▼
『渚の青いパラソル』大学生のコマノと先輩・夏樹との海辺のサークル夏合宿。同性しか好きになれなくて拗らせまくってきた夏樹が、真っ直ぐで恐れを知らないノンケのコマノから、恋人同士である二人の関係をみんなに言いたいと真っ直ぐな気持ちを告げられます。『リンゴに蜂蜜』コマノと夏樹の出逢いが描かれます。小学生の時からオカマといじめられていた夏樹は、付き合っている相手から結婚すると聞かされショックを受け、泣きたい気持ちで学食でカレーを食べていた時に初対面のコマノからカレー部への勧誘を受けます。『世界の終わりの夏もよう』ある夏の日、高校の同級生だった高木が突然、実家で一人暮らしをしている宮脇を訪ねてきます。その年の12月に世界が終わるとのニュースを見て、後悔したくないのでずっと好きだった宮脇に会いに来たという高木に不信感100%の宮脇ですが、その癖っ毛のようにふわふわとおぼつかない、よくわからない高木を少しずつ受け入れてゆきます。文章を書いて生きてゆくという夢を果たせずにいる宮脇と、高校時代の「好き」に執われている高木が、台風の一夜を共に過ごし、それぞれの新たな一歩を踏み出そうとします。『So Low』コマノと夏樹のイチャが楽しめます。この作品からスピンオフ『彼のバラ色の人生』へと続きます。