神官は王を恋い慕う
」のレビュー

神官は王を恋い慕う

吉田珠姫/高永ひなこ

ぶっとんだ王に古さを感じさせません!

ネタバレ
2021年4月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本で1~2巻を既読。すっかりはまってこちらも購入しました。十数年前に発行された作品なのに、まったく古さを感じさせません。
受けが好きすぎるためにプッツンきていて、感情のコントロールが全く聞かない。家臣も神官も気に入られなければ「切り殺されたいか」と傍若無人にふるまうからこそ男の冴紗でもなんでもいいからもうくっついて大人しくなってくれ!って感じになるのわかります。王の立場を利用して敵の前で冴紗をはずかしめるところ、めちゃくちゃよかったです。こういうハチャメチャな攻めって最近のBL小説にはなかなかいないですね。家来に慕われるけど、優しすぎたり、へたれだったりと生温い攻めが多いので逆に新鮮でいい意味でショックを受けました。
大事な龍の卵を敵から奪還するために跪いたと思いきや、卵はほったらかしで冴紗にかけよったところもぶっ飛んでましたがそれだけ王の深い愛情を表現できてたと思います。
小説ならではのエロい表現がたまらないですね。「腰のお刀」とか「果実が熟れてきておる」などが名台詞が散りばめられております。
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