このレビューはネタバレを含みます▼
長い間此方に書き込むか悩みましたが、一個人の感想としてあげさせて貰います。
世界観や設定など土台がしっかり作り上げられていて謎もあり、後ろ暗い歴史もありで読み応えがあり、類稀なる良作だと思います。
1巻で作品を知り、その後待ちきれず寝食忘れて最後まで読みに行きました。何度泣いた事か。
その上で思ってるのが、確かに肉体滅びて魂だけになっても側に戻ったイオの生まれ変わりとし、その上で別人格のリーノを迎え入れるのも結果として納得も出来るけれどそこへ行き着く迄の閣下の心の機微やイオとリーノの魂の融合等もう少し深く掘り下げて貰いたかった。
閣下とイオ、リーノに焦点当てての話だと思ってたので2人の間の話は簡単に終わった感あります。辛い運命背負った閣下の枷は重すぎる。だからこそのイオ、リーノなのに。
その点、もう1人のルカの方が話的にもかなり優遇されてる感あって所々で、お前がそれを言うのか!と思う所もあり、心が今でもざわついて生活がままなりません(笑)。
愛の形も人それぞれだと改めて思い知らされた作品なのですが、読後感どうしてもモヤってしまい空見ても、星を眺めても寂しく感じている日々をおくっています。
閣下に、もう一度イオに遭ってからのリーノであって欲しい気持ちがありました。(だって助けの声を聞いているんだもの)
3巻出たらもう一度読み返して巡礼の旅に出ようと思ってます。先生の次回作は2人の相思相愛モノを望みたいです。こう言う三角関係酷すぎる(笑)。そんな真剣に考えられる素敵な作品です。 話的にNTR入っても大丈夫な方向けの作品です。
◯追記◯
一年近く経ってもまだモヤってるので。閣下がリーノをイオ呼びした時リーノは酷く嫌がってましたが、リーノは閣下をイオ時代の愛称でずっと呼んでて、閣下の懐の深さを表してるのかもですがずるいな、酷だな、と言う気持ちが晴れません。…そう言うとこだよ。