わかちあいたい、ね
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わかちあいたい、ね

夏江夢子

タイトルが絶妙

2021年4月10日
初連載、初コミックスのようです。ズバッと言っちゃうと、絵の拙さがあり、人物の描き分けが難しい印象です。でも、大物作家さんに新人時代があって絵が追い付いてない頃があったように、いつか変身するかも?しれません。伸び代を期待しようかと思います。
ストーリーは教師と生徒の恋。珍しく教師目線で展開しているのが新鮮です。過去に先生に恋して、遊ばれた?苦い思い出の長澤が、今度は先生として生徒に恋をする。なんていうか、そういう宿命を背負った人なんだね。ただ、想いは真剣だからこそ、塩川の先を考えて遠慮しがちになってるのが切ない。互いに思い合ってるけど、相手に気を使い過ぎて、すれ違う。して欲しい事は届いているのに、空回り気分。悩みも、弱さももっと言葉にすれば、それで良かったのかなって感じです。タイトルの意味がそこにある。少し、話の展開がばらついてる気がしますが、二人の恋も手探りなので、初連載も手探りだと思います。少しずつ、二人が分かち合えるように、作者様と読者が作品を分かち合えますように…
あとがきに作者様の思いが綴られています。作品の中に伝わればなぁと感じました。
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