このレビューはネタバレを含みます▼
凪良先生のBL小説です。一気に作者買いしてしまいました。ある程度まで読んでから一般小説へいくつもりです。
先生の後書きによると、仕事として書かれたものでは2作目、「恋愛詐欺師」というタイトルで雑誌に掲載され、その後2011年に文庫化するにあたってその後話が2編書き下ろされたそうです。書き下ろし2編があってよかったというのが読後の感想。すぐにふたりの生活が上手くいくわけないですものね。特に最後のお話は加賀谷(攻め)目線で地の文が僕、彼、呼びだったのが素晴らしい。地の文の自称を大事に考えてるという先生の言葉を読んだことがあって、いつ蓮が自分を透と思うようになるのかな、最後のお話では透と思ってるのかなと考えたりもしました。
やっぱり一気読みしてしまったこの作品。身を切る痛さはありませんが加賀谷の包容力と優しさ溢れる良作です。