タフ
」のレビュー

タフ

岩本薫/高崎ぼすこ

この先、何度も読み返すこと必至です。

ネタバレ
2021年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 当たり前ですが、小説は漫画を読むより時間がかかる…それが七冊ともなれば…どっぷり「タフ」の世界に浸かれました。濃かったです。
同級生がすれ違い、幾年かを経た後、紆余曲折を乗り越え恋人へ…が大好きなのに加え、それが男前のスパダリ刑事で、天然トラブルメーカーに振り回される!!私にとって神みたいな設定でした。
ずっと気になってた小説でしたが、小説を電子で読むことに抵抗があり…。が、最近、他の小説を電子で購入してしまい、そうなればもうためらう必要もなく(^^) やっぱりどハマりし、幸せな時間をたっぷりと過ごしました。もっと早く読めば良かった!!
神蔵の想いの強さがハンパない。神蔵がシンゴを好きすぎて、思うようにいかない苛立ちや焦り、不安、切なさ、虚しさ…彼の揺れ動く心の機微と過去の心情が、事件のたびに徐々に明らかにされていく過程に、読む手が止まりませんでした。2人の心の距離が縮まるたびに、事件の規模も大きく複雑になっていって…。最後はもう…もう息を止めるように読んでました。迫力がありました。
六・七巻は裏話的なお話で、こちらは安心してラブラブな2人が読めて楽しかったです。神蔵目線でお話を読むのが、個人的には好きでした。
神蔵がカッコ良すぎて…胸がイタい。刑事をして辛酸舐めてなかったら、彼を魅力的だとは思えなかったと思います。神蔵が署長に述懐している通り、彼自身が変わったからこそ、時を止めていたシンゴの時間を動かすことが出来たんでしょう。八年のブランクは長かったですが、それは必要な時間で、ブランクがあったからこそ、今がある。タイミングって大事。シンゴくんの考え方も好きでした。
ラブはもちろんなのですが、物語としての内容も良かったので、読み応えありです。
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