新装版 イルミナシオン
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新装版 イルミナシオン

ヤマシタトモコ

初めて読むヤマシタ先生作品

2021年4月21日
「さんかく窓の外側は夜」を読みたいなと思ってて、フォローしてる方がこの作品を熱くおススメされてたのでまずはこちらから読んでみました。あえてはっきりとした結末を出さない味のある短編集で、表題は男同士のリアルな感情が綴られるお話。好きって気持ちだけでは簡単に片付かない、やるせないお話でしたが、描き下ろしのおまけで払拭でした笑 先生の作品はいつもこんな楽しいおまけなのかな。面白い~笑 短いけど私は「ラブとかいうらしい」が一番好きでした。友人2人がベランダでコーヒーを飲みながら会話だけで進むお話。こういう深読みして、この先を頭の中で思い描いちゃうようなお話好きです。頬を刺すような冷たい空気感やひざ掛けの中の温かさが伝わってくるような、そんなお話。フォローしてる方が唸った「ばらといばらと~」も良かった!自問自答しながらも足が動いちゃう女子高生カッコいいな。色んな感情が未完成な青い時代の心の揺れをとても上手く表現されているなと思いました。さんかく窓~がますます楽しみになりました(^^)
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