ふつつかな悪女ではございますが
」のレビュー

ふつつかな悪女ではございますが

中村颯希/ゆき哉

続き物

2021年4月22日
レビューを確認しなかった私が悪いのですが、明らかな続き物なのでそれと分かるようにタイトルで採番してほしかったですね。ご本人が「終盤でタイトル回収~云々」と自信満々にツイートしていたので完結しているのかと思ったのですが。終わり方も、気になる!というよりは尻切れとんぼみたい。実際、物語が動き出すところではあるけどなんか締まりがないというか。一冊の区切り、と言うよりも単に一話の区切り、と言う感じ。連載ものの途中まで収録しました、みたいな。あと三人称小説だけど登場人物のモノローグが多いので慣れるまでは文字なのに漫画を読んでる気分で落ち着かないです。
お話は細かいところを気にしなければ面白いと思います。病弱な主人公と陰湿な悪女が術で入れ替わるものの、主人公は健康な体を満喫するし悪女は想定以上の虚弱に苦しむので悪女の目論見が外れ周囲の目も変わってくる、みたいなお話。殿下の感情がどうなるかにもよりますが、正直このままの方が円満なのでは、と言う気がしなくもないです。逆ハーレムのような安易な展開でなければ続きが出れば買いたいと思います。
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