僕が夫に出会うまで
」のレビュー

僕が夫に出会うまで

七崎良輔

たくさんの人に読んで欲しい

ネタバレ
2021年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 文春オンラインで現在無料公開されている記事とコミカライズを読んでからこちらを読みました。
ゲイである著者ご本人の幼少期〜イジメられていた小学校時代〜あれやこれやがあった学生時代〜近年同性婚(正しくはパートナーシップ)を果たすまで、を書かれたエッセイ(と言い切っていいのかな?)です。
名前出し顔出しをしてここまで赤裸々に曝け出すことが出来るなんてすごい。
辛い経験をたくさんされて、若い頃はやんちゃも色々あったけど素敵な旦那様とパートナーになれて本当に良かった。
特に高校時代以降のご友人が皆さん素敵な方ばかりで、ご本人が明るくて良い方だから良縁を呼び込むのだな、と思いました。
中には許せない大人や警察官やらも出てきますが…
私も息子が幼い頃、近所の女の子が付けている髪飾りに興味を持った事があり、迷いながらも購入。
どうしても外に付けて行きたいと髪飾りを付けて出掛けたら、少し歳上の子供達数名に囲まれて揶揄われたことがありました。
「男なのに変なの!キモい!」と言われ、まだ2〜3歳の息子は固まっていたので「いいでしょ!好きで付けてるだけだし、あなた達に何の迷惑も掛けてないし関係ないでしょ!」と思わず代わりに言い返して黙らせたことを思い出しました(笑)
成長した息子はストレートな様ですが、何かあってもなるべく本人自身を否定することだけはしたくないなと思っています。
また、以前勤めていた会社のお客様で同性で歳も近いのに養子縁組をしてる方が時々いらっしゃいました。
当時はまだパートナーシップ制度はなく不思議に思っていましたが、今思えばもしかしたら何人かは同性パートナーだったのかも。
同棲等だけでは相続にも不利(不可ではない)だし、病気や怪我などで危険な状態に陥った時に他人と見做され会わせて貰えない等のデメリットがあります。
養子縁組だと家族扱いになるし、パートナーシップ制度や公正証書なら異性婚のカップルとあまり変わらない権利を得られるのですよね。確か。
なのでパートナーシップを結ばれて本当に良かったと思います。
当時ニュースになりませんでしたか?テレビでお見かけしていたかもしれません。
著者の現在されてある活動もパートナーの方やご友人との関係もとても素敵です。
今イジメられてる方、LGBTQの当事者の方々や周りの方、同性カップルに偏見のある方、色んな人に読んで欲しいです。
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