このレビューはネタバレを含みます▼
5/31まで読み放題です。
表題作のみ、202P。
人魚×人魚に娶られ不老不死となってしまった人間キヨ。
60年ぶりにふたりが再会するところから始まるお話。
不老不死であることに苦悩し死ぬ方法を知りたいと願うキヨの想いがなんともやるせないです。
物語が進むにつれ、明かされていく真実もまた…。
悲しい部分もありますが、悲愴感なく読めるのは人魚の明るく可愛い人柄のお陰かな。
常にキヨのことが大好きな気持ちが溢れていて可愛くて憎めません。
離れていた60年をお互いがどんな想いで過ごしていたのだろうと思うとこれまた切なくなるんですが、積み重ねてきた愛の大きさを感じさせる選択や明るい未来を思わせるラストにただただ感動でした。
触手もおじさんも特に趣味じゃありませんが、このお話では全然気になりませんでした。
エッチの距離感が少しずつ変わっていくのもキュンとしたし、書き下ろしもすごく良かったです。