このレビューはネタバレを含みます▼
ずっとランキングにあるのが気になっていて、最近一気に購入して読みました。
実は、続編の初期の時点でどうしても隠し子が乗り越えられずこちらのレビューを頼りに来ました。笑
しかしその過程で結論を先に知ってしまい、隠し子のダメージ+香藤の死のダメージが重なり、もうここまで来たら読むしかない、と、自分なりに隠し子のことも考えつつ続きをちゃんと読むことにしました。読み進めて行くうちに自分なりに納得もして乗り越えることが出来て、人生簡単ではないし綺麗事ばかりではないよなぁと考えさせられました。
正直、結末を知っていたおかげでダメージは初めよりは少なかったのですが、悲しいものは悲しいです...6巻を読む時はすごく緊張しましたしドキドキしました。まさかあんなに呆気なくとは...。しかし最終巻を読んだ今、この物語は岩城京介という一人の男が運命の人に出会って、変わっていく、そんな人生の物語だったんだなと思います。今思い返してみると全ての出来事が香藤と出会って影響を受けたからであって本当に彼は岩城にとって必要不可欠な存在だったんだなと感じます。そして後を追おうとした岩城が思い止まるのもまた香藤の影響で...エモいとしか言えません。
岩城が香藤と言う存在と過ごした日々が、「春を抱いていた」という題名に現れているのはもちろん、その素晴らしい春のように暖かい日々を2人で大切に抱いていたという意味で「春を抱いていた」とも言えるのかなと感じました。
2人の生き様を覗かせてくれてありがとうございました。来世編の発売楽しみです。