椎葉くんの成長物語





2021年5月15日
朝ドラみたいな爽やかな話でした。セッするけど。そこだけ言うと全然爽やかじゃないけど。それを求めて買ったし読んだけど。ともあれ、バリネコの松尾と、10年トリオを組んできたのに連絡先も交換せず流されるまま芸人として生きてきた椎葉の、トリオメンバーが亡くなったことからコンビ再結成する、芸人再生もの…なのかなあ?物語がはじまるまでの椎葉のキャラが弱くて、10年なにしてたんだと作中後悔するシーンがあったけど、ほんとなにしてたんだよ…と思ってしまう。よく異世界転生モノで、目覚めたら異世界の貴族!とかなってるキャラクターがいるけれど、あんな感じで物心ついたら漫才トリオのメンバーでしたが今日からコンビです、相方が腑抜けそうになってるので棹役として頑張ってみます!っていうシチュエーション。そこからの展開は面白いし、絡んでくる人間関係も濃いし楽しくて、ふたりの初合体も「良かったねー!」って気持ちで見守れるのだけど、やっぱり椎葉の性格がつかめなくて、そこが星いっこ足りないポイントです。松尾からすると、椎葉は都合がいい相手だし情もわいて可愛く思えているのは伝わるし、なんなら松尾の視点が読者の視点なわけだけど、椎葉はなんで松尾がいいんだろうね…?続編で松尾の魅力をもうちょいガッツリ掘り下げてほしいけど、きれいに終わってるから無理かなあ…

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lucky さん
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