きっと恋に違いない
」のレビュー

きっと恋に違いない

西田東

二人だけのお楽しみー!?

2021年5月18日
西田先生の描くリーマンたちは、どうしてこんなにも自然に可愛げが滲んでくるのか。
ああ、もう、望遠鏡覗きながらの鼻歌…分かるよ、分かるよ佐々木さん。
いちいち、この人たちの可愛げをすべて洗いざらい述べていきたい衝動に駆られてしまいます。2人の戸惑いと葛藤さえ可愛く思えてしまう。
そして、やっぱり面白くて、プッって笑っちゃうし、西田先生、好きだー。
ラスト、ずる~いって思ってしまう二人だけのお楽しみの受攻が、最初の妄想と変わってるのも絶妙に面白い。結局どういう感じになったのか、教えてー!
2作品目の(表題作ともう1編入っています)「おまえのいちばんイイ顔を」もすごく好きでした。西田先生らしいひねりと浅ましさの中に漂うやさしさ。ぐちゃぐちゃに絡まりながら交わらない、説明のつかない感情。そうだ、人の気持ちなんて一つ一つ説明が付くわけじゃない。自分で自分の気持ちさえ見失うことだってあるし。そんな風に、いつも許される様な安堵感を抱く西田先生の作品。他のレビュアーさんが書かれていますが、西田先生は中毒性があるなと思います。
で、似顔絵ね。なんでこんなこと思いつくの?もー天才。からのラスト6コマ。はー天才。さらにあとがき。ずっと天才。
いいねしたユーザ12人
レビューをシェアしよう!