このレビューはネタバレを含みます▼
BLアワードの表紙部門にノミネートされていて、レビューも高かったので購入しました。前作「インサイドブルーム」のスピンオフということで、前作に登場するキャラも度々登場します。私は前作未読です。私は個人的に、スピンオフものでも前作未読で結構読めるタイプの人間なのでそこまで気にはならなかったですが、前作キャラが出てくる頻度が高いので前作も読んでおいた方がより楽しめるかと思います。本作品は幼馴染の京介とあたるのお話で、全５話＋描き下ろしで合計238ページ。（ちなみに描き下ろしは前作キャラのものも入ってます。）幼い頃から真っ直ぐで何事にも一生懸命なあたるに、親友以上の想いを抱き続けてきた京介。ある日京介のあたるへの想いが溢れてしまって…というお話です。京介が、あたるとの関係を壊さないようにずっと気持ちを押し殺していて、もうすごいやるせなかったです。ノンケの親友にずっと片思いしている一途な京介…。もうその設定だけでもご飯が進むのに、京介の泣きそうな笑顔とか、手の震えとか、これでもかと言う程ギュンギュン胸に刺さりました。告白の部分〜あたるがセ/ックスしにくる辺りまでの展開でちょっと減速したかなと思いましたが、そこで京介が最後までしなかったことで持ち直しました。私はそこまで気にならなかったですが、全体的モノローグが多いと感じる人もいるかも。絵も所々雑に見える箇所もありましたが、全体的にはハッピーエンドでまとまって、良い読後感で読み終えられました。
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG