囀る鳥は羽ばたかない
」のレビュー

囀る鳥は羽ばたかない

ヨネダコウ

読めば読むほど

ネタバレ
2021年5月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ これ、初めに読んだ時はそれほど面白くもなく、1巻で終わってしまってたのですが、読み放題で3巻まで公開してたのでもう一度読んでみたんです。ちょっと話が複雑で読み返しているうちに、どんどんコミックの世界観に引き込まれていってました。八代は自分を粗末に扱うことで心のバランスを取ってるいるんですかね。生きることにも執着せず、飄々としたところが可哀想でもあり怖くもあり。人の本質を見抜く眼を持っているのか、悪人には容赦ないけど傷ついてる人には優しい。百目鬼の闇にもすぐ気付いてますよね。そして寡黙さの裏の優しさにも。
八代が百目鬼に対して感じている気持ち、戸惑いがモノローグや心の声に出ていて、そこがすごく可愛らしい!完全に百目鬼のこと、好きですよね。セリフや表情が作者さんのセンスを感じ、ドキッとさせられたり、グッと心にきたりします。
5巻で初めて身体を合わせるシーンは必見。エロくて綺麗でボリュームもあって、言うことなしです。これだけでも買ってよかったと思わせてくれます。その後大事なものを作るのが怖くて、百目鬼を捨ててしまう八代が切ないですね。出ていく時の無の表情が怖いです。心の闇の深さを感じます。
7巻で2人が再会し、またいいところで終わってしまった。次はいつ発売ですか⁉︎もう待ちきれません。
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!