このレビューはネタバレを含みます▼
作者さんの別ジャンル作品「リンク アンド リング」がとても好きなのですが、こちらはノーマークでした。フォローさんのレビューに感謝です。(カットインもうれしいです!リモートハグ!)
この作品も、とても良かったです。表題作だけでなく、どの関係も少しだけ奇妙で不思議な感じで、そして優しくて温かい。この優しさとホッとするような温もりは、作者さんから滲み出ているような気がします。(「リンク アンド リング」もそんな読後感でした。おススメです。)
ムチムチの大きな体をギュッと丸くしてブランコの上でうずくまるクマさん。しゃがみ込んでクマさんと目線を合わせるオデコちゃんの優しさよ…。かける言葉の浸透率よ…。ジワジワきます。「心が活きていく」っていいな。そんな風にお互いが感じている。「君がくれたもので間違いない」という力強さを携えて。私も元気出る。
男子高校生同士の「CONNECT」の、カエル指でほっぺたつまむとか、好き。
同じく男子高校生同士の「FRIEND」で、照れ顔を本で隠すとか、可愛すぎる。素直に「会えたら嬉しい」とか、2人のその先を期待してしまう…。
男子高校生と国語の先生の「PRETTY!」も表題作と同じくらい大好きです。最初は、「国語かなんかの野田先生」だったのに、「国語の先生ならわかってよ」って、そこからのやり取りがもう、もう、たまらないのであります。
あとがきの後の描き下ろしと、小田原ツーリングの写真は、これまた心にじんわりきます。何だか優しい気持ちになれるこの作品に出会えて、私もうれしいです。(5/25までセール)