箱庭のうさぎ
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箱庭のうさぎ

葵居ゆゆ/カワイチハル

寂しいうさぎ

2021年5月23日
寂しいと死んでしまううさぎのような主人公響太。寂しさを心の箱に入れて蓋をして生きてきた響太。給食のカレーの話では、切なくて涙がこみあげました。そんな響太を支え見守り続けてきた幼馴染の聖。母親のせいで恋愛を拒絶している響太は、聖の想いも、自分の気持ちをも認めることが出来ず、別離だけを正しい選択と思い込んでしまい、、、。我慢やすれ違いと寂しい色に覆われたような場面が多いですが、その分後半のパステル調のほんわかイメージが広がる場面にウキウキします。表紙のイラストが素敵だったので、挿絵もあったらもっと嬉しかったです。可愛らしい色合いとタッチが響太のイラストを想像させられました。
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