このレビューはネタバレを含みます▼
と作中でハルが言うのですが、これはそういうお話でした。まにまにとは、他人の意思や事態のなりゆきに任せて行動するさまを言うそうで、それに間男の間の字を意味も込めてあてたのが表題だと思います。読み終わってすごくおもしろかったのですが、ちょっと腑に落ちませんでした。奥さんの気持ちはわかりやすいんですけど、ストレートだった男達の気持ちが?でした。でも、狡いことしてきたと言いながら根本的に誠実で落ちたら終わりと精一杯もがいてるじゅっしー、魅力的な笑顔を向けてくれて一緒にいるだけで幸せな気分にさせてくれるハル、そういう相手にまごころ向けられてまにまにしたらこうなるのかな。ちょっと力業だったような気もしますが、顔がいいので、アリかと。人生の妙なるところが詰まっていておもしろかったです。カバーイラストがとってもいいなあって思いました。うん、愛だ。ちなみに最後までのエチシーンはないです。
2021年5月 総184ページ 修正=見えない構図。