それから、君を考える
」のレビュー

それから、君を考える

小松

苦しいくらいの余韻が残るお話

2021年5月23日
作者様の「うつくしいたましい」がすごく読みたくて、分冊で7話出てるからそろそろ纏まらないかなーと単行本待ちをしてました。フォローしてる方もずっと待ってるらしくて、しかもしばらく最新話の更新がされていないらしく、単話で読んでもいいんだけど続きが読めないと気になるし・・と迷い中です(涙

先にこちらを読みました。4作全て高校生が主人公の短編集で、商業デビューコミックスとのこと。
私はすごく好きな作品でした。
特に表題は余韻が苦しくて。読み終わった後にタイトルと表紙絵を見ると更に。
子供というほど子供ではないけど、大人と言えるほど大人でもない。
脆く不安定で目の前のことで精一杯の高校生の等身大の感情が痛いくらいに伝わってきます。ハピエンもあれば、そうでないものもあり。
可愛いお話も入っていて、読み終わるころには気持ちが浮上したんですが、
ラスト2ページの2枚の描き下ろしイラストでまた表題にグンと引き戻されます。せ、切ない・・!
何がそこまで私に刺さったのか上手く説明できませんが、久しぶりに引き摺るような胸が詰まる思いをしました。この作品を読んだらなおさら「うつくしい~」が読みたくなってしまったーー。
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