このレビューはネタバレを含みます▼
初読み作家さんです。表題作のみ全５話＋描き下ろしで合計200ページ。チャラくてヤリ/チンだけど一人で妹を育てている渉×甥っ子を引き取って育てているボッチ気質の瑞貴のお話です。普段あまり子育てBLは読まないんですが、こちらの作品は立ち読みしたら続きが気になって購入してしまっていました。ゲイなのに世間体を気にして結婚し子供ができてしまったという設定が子供が可哀想すぎて個人的に駄目で、それが子育てBLを敬遠していた理由なんですが、こちらは子育てと言っても自分の子ではなく妹・甥っ子だったのが良かったかも。受けの瑞貴ですが、２ヶ月前に急に甥っ子を引き取ることになって、色々手探りしながらも一生懸命なところがとても好感が持てました。恋愛面でも未経験なので、渉との関係に向き合う姿勢が一生懸命で応援したくなる感じでした。攻めの渉は、今まで本気の恋愛をしたことがないということなんですが、瑞貴へ何らかの気持ちが芽生え始めたところで別のセ/フレのところに慰めてもらいに行くというのが少しモヤモヤ。結局誰の所に行ったのかは明らかにされていないし、このワンクッションはなくても良かったのでは？と思ってしまいました。あと個人的に元カノがウロウロしているのもモヤモヤでした。別にこの元カノは鍵になるような重要キャラでもないし、誰か渉の後押しをするキャラがいるなら男の友人とかでも良かったような…。それ以外は上手くまとまっていたし、子供たちも可愛いけれどあざと過ぎず、良いバランスだったと思いました。
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