オレがBL漫画のヒロインなんてありえねぇ!
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オレがBL漫画のヒロインなんてありえねぇ!

山野でこ

スピン元よりこっちの方が好きかも!

ネタバレ
2021年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作「コミックパーティー〜」のスピンオフで、新人編集者の柴咲×副編集長の副成さんのお話で、1巻は3話+描き下ろしで201ページ、2巻は4話+描き下ろしで169ページ。「コミックパーティー〜」の方は受けのTOS先生があまり好きになれずいまいちハマれなかったんですが、こちらの作品は試し読みしたらなんだか面白そう!ということで2巻が出たタイミングで1・2巻まとめて購入しました。BLを愛するが故に突然ナレーション枠が見えるようになってしまった副成さん。枠のせいでワンコ新人編集の柴咲が長年自分に想いを寄せていることが分かってしまって…というお話です。子供の頃の出来事からずっと副成さんを好きな柴咲がとても一途で良かった。普段はワンコなんですが、控えめながらも時々グイグイくるそのバランスが◎でした。というか若い時の副成さん、めっちゃ綺麗で格好良い!柴咲少年が惚れてしまうのも分かる!年齢を重ねた副成さんも色っぽくて良いですが、私はあごのチョビヒゲ反対派なので個人的にはヒゲなしの方が好きなんですが、副成さんはヒゲがあってもそんなに気にならなかったかも。あと、BLの精とか幽霊が二人の後押しするというお話は見たことがありますが、枠自体がそういう役割をするというのも斬新でした。枠がかなり情報提供してくれるのですが、お互いの理解を深めるのにもう少し副成さんと柴咲の間で実際に二人で会話して探っていって欲しかったような気もしましたが…。でも逆を言えば枠のおかげでテンポ良く進めたということなのかな。2巻では思いの外エロもあり、ググッと二人の関係が進展するので、ぜひ2巻まで読まれるのが良いかと思います。ちなみにスピン元のキャラも登場しますが、前作未読でも特に問題なく読めるかと思います。
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