このレビューはネタバレを含みます▼
高2で転校して来た立川駆が美術室で一人絵を描いているところに、高3で同じクラスになった南田涼と古賀雄大が声をかけてきます。二人は、浮いていた駆に何かとかまってくるようになり、三人は次第に仲良くなってゆきます。ゲイバレして転校して来た駆は、明るくて細やかな気遣いをする雄大に心惹かれますが、雄大は幼馴染の涼に、告げることのできない想いを持っていたのでした。そして、涼に彼女ができたことから、一方通行の恋の歯車が動き出します。苦しい中から雄大を想い、できる精一杯の行動をとった駆ですが、傷つくことを恐れて卒業式にも出ず、逃げるように進学先に行ってしまうのでした。恋の成就だけではなく、決して押し付けがましくなく相手を思いやる友情も素晴らしいお話です。