このレビューはネタバレを含みます▼
美しい見た目、色っぽい視線、ぶっきらぼうな物言い。でも頭が良くて社長もこなす。こんな人が過去のトラウマに囚われてる。花城青司には惚れる要素しかない。俺がなんとかしたいって誰もが思うのでは。私も惚れた!笑 でも花城が選んだのは見てられないくらいお人好しな廣瀬で…二人の恋路に澤と手紙の主有原が絡むことで動き出すストーリー。おもしろいです。
あと時代設定が好き。戦後ってボーッとしてると時代の流れに置いて行かれそうな活気と焦燥感を感じる。戦争を引きずる男達がやり場のない気持ちを持ってマッチを買いに来てるのが全体のエロくてちょっと物悲しい雰囲気を引き立てている。そういう意味でこの一冊がマッチ売りという題名ならぴったりだと思った。