セックスアンフレンド【合冊版】
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セックスアンフレンド【合冊版】

相野ココ

自分の涙にびっくりしました(ネタバレ注意)

ネタバレ
2021年6月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローさん方がおススメされていて、ずーーーっと読みたいと思っていました。
上下巻合わせて、ようやく読めました。
内容紹介やレビューで何となく作品のイメージができてしまっていて、上巻を読んでいる間は、実祥の傷ついた表情に胸が痛みつつも、朝日の言動に気を取られていました。「朝日は気付いてないんかな?いや、気付いてるよね?甘い物好きとか言ってたっけ?ほら、やっぱり気付いてるよね?や、でも気付いててそれはおかしいか?その女優結局何なん?あー、どっちやー。分からーん。それにしてもエチがエロいな…」と脳内独り言がひどい状態でした。気持ち的に割と冷静に状況を分析していたというか、そんな感じです。何だかすみません…。(でも、伏線には気付けていなかった…)
話の続きはとても気になるけれども、もしかしたら私の琴線には触れないのか?…と多少不安を覚えつつ下巻へ。
物語が動きました。そこから忙しない展開で、引き込まれるように一気に読んでいましたら、屋上、卒業の日、桜の花びら……「何そのかぶせ方!」と思う間もなく、ぶわぁーっ!と涙が込み上げていました。びっくりしました。え?私、泣いてるやん、と。やられました。
そして、やっと「好き」の気持ちを伝え合えて、良かった良かったと思ったら、そこでは終わりませんでした。うん、素晴らしい。そこからを丁寧に描いてくれた作者さんのおかげで、朝日のこともよく分かりました。なぜだか、私は、最初から朝日のことが気になって仕方なかったのです(上巻の脳内独り言もきっとその表れ…だと思う)。
インタビューのエピソードがとても好きでした。高校生の頃の朝日の生き辛さと実祥への高まる想いがしっかり伝わってきました。
そして、フォローさんも書かれてましたが、中指の指輪が、この作品においては、良かったなと思いました。
フォローさん方、いつも読んでみたくなるレビューをありがとうございます。
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