タッチ・ミー・アゲイン
」のレビュー

タッチ・ミー・アゲイン

ヤマシタトモコ

胸が痛くなるヤマシタワールド

2021年6月12日
表題作は一度だけ身体を繋げた過去から進めない友人同士の話です。7年前のその日のことに触れられないまま友人のフリだけ続けてきた遠田と押切。男同士、友人だからこそのキリキリとした緊張感と胸の痛み。短編なのに胸を抉られるよう。
2作目は紙屋の佐方とデザイナーの芥。
ゲイの芥は佐方に惚れていて、佐方は幼なじみの恒夫の前ではいいカッコしたい。その恒夫は芥と同業で芥に憧れている。輪舞のような3人から一気に芥と佐方の距離が動く時、もう言葉の応酬にこっちの息も止まりそうでした。芥がノンケの佐方を好きで好きで、ぐちゃぐちゃの恋情が爆発しているのに切なくて。
この次からはとっても短い小編が続いて、4つの話のその後がおまけで載ってます。
どのcpも個性的ですが、芥と佐方、檸檬とオカマの英介が特に好き。ヤマシタ先生の作品の振り幅には毎度驚かされます。ああ、大好き。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!