恋する絶滅遺伝子Ω
」のレビュー

恋する絶滅遺伝子Ω

影木栄貴/蔵王大志

本能と恋、どちらを選ぶ?

2021年6月13日
友人との会話で影木先生の話題が出たので、既読のこちらを再読してみました。ちょうど6/14まで値下げになってますので気になる方はお早めにどうぞ(にっこり)。

おそらく「やおい系」という言葉が存在していた時代から界隈にいらっしゃったであろうお二人の合作。
原作ネームが影木先生、作画が蔵王先生という分業のようです。
著名なお二人の御本を一冊は読んでおこうと手に取ったものでした。
デジタル作画で絵柄も綺麗、人物のどアップが結構あって印象的です。

ストーリーはオメガバースが過去のものとなった世界で、レアケースとして、先祖返りでアルファやオメガが出現するというもの。
ある日オメガ性が発現した受けが、バースに翻弄されるお話です。
ずっと片想いしていた幼馴染(普通の男)と、バースにより本能で惹かれ合うアルファ(バースの研究してる)と、どちらが本物の愛でどちらを選択するのか、というなかなかグッとくるテーマですね。とはいえ暗い雰囲気にはならず、ライトな切り口です。

エロは結構あって、というか、フェロモンのせいでとにかく襲われまくって可哀想な受けなのですが、まあ、そこは幼馴染やアルファ様がなんとか助けてくれます。でも合意でないエチや、治療の名目で本命以外といたしてしまうシーンもあり、一途な純愛が好きな方はそのあたりが気になるかも。

あとは、ちょっと全体的に駆け足に感じたところと、セリフまわしのせいなのか、読んでいるとこそばゆいような恥ずかしい気持ちになるので、実際の星は4〜4.5ってとこなのですが、何故かレビューが少なく評価もかなり低めだったので、調整で5にさせてもらいました。

いろんなタイプのオメガバ読んでる方にオススメしたい作品です。
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