LOVE MODE 志水ゆき全集
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LOVE MODE 志水ゆき全集

志水ゆき

予想以上

ネタバレ
2021年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は絵が苦手だなーと思ったのですが、レビューの評価があまりに高いのでSALEで購入。
1巻はまだフツーのBLっぽい感じだったけど話が進むうちにどんどん話が濃くなりました。
かなり古い作品なのか、バブル期〜2000年前後くらいまでのお話みたいですね。
最初は携帯電話も存在していない世界(途中から普及初期のガラケーが出てくる)で連絡は固定電話や公衆電話、家庭用の切り替え式のFAX付き電話も登場。
髪型や高級デートクラブやら夜のお店までバブリーな雰囲気がぷんぷん。
ここら辺の時代感を知らない子達が読んだらどう思うんだろう?
主要人物は数名でお話ごとに主人公が変わり、色々な事件やトラブルが起こるけどダントツで不運なのは直也。
「現実にはこんなこと起きないだろう」という話も多く、その辺はわりと冷静に読んでしまいました。
特に印象的なエピソードは誠一と朋樹、過去の怜ニと史貴と高宮の話、葵一と晴臣と天雷の話(天雪と天雷の話も)です。
史貴のパートは現在のパートナーを考えてあまり詳しく描かなかったのかもだけど、もう少しじっくり読みたかった気がします。
あと葵一と怜治のクズな父親の話も(胸くそ悪くなりそうだけど)。
最初、高宮が何でこんなに日本人な名前なのに西洋被れというか、フランス人かイタリア人っぽいんだろう…と思ってたら過去の話を読んで納得(国は違います)。
育ってきた環境を思えば温かい家庭で育った、明るいいい子な和泉に惹かれるのは必然。
オムニバスの様にパート(副題?)ごとに主人公が変わるのでやや纏まりがあるようなないような気もしますが、面白かったです。
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