東の双龍、西の唐獅子【イラスト入り】
」のレビュー

東の双龍、西の唐獅子【イラスト入り】

綺月陣/亜樹良のりかず

東は★5、西は★3、東西★5

ネタバレ
2021年6月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ いや~。苦手な設定がある作品なのに、★5にしてしまう中毒性。
この作品だけでなく、東西を全部読んでからコメントしているので余計ですけどね(^^;)
龍と竜が好きで、後半に廉が登場してきたから颯太との関係が気になって手を出してしまいました。獣シリーズは恐らく私の好みではないだろうと察して、買い控えているのですが、颯太達のエピソードは見たくて、ドキドキしながら購入しました。半額だったし。
その前に、過去ノベルティ再録本を購入して、東西の作風を確認してから購入しました。だから、最後の山場とか諸所ネタバレした状態で東西シリーズを読むことになってしまって、ちょっと後悔もしましたが、無防備に獣シリーズ絡みを買うのは危険だったと思うので、ネタバレの悔しさはありつつも、英断だったと思っています。
東西シリーズは、やはり、西のターンは残虐性が強くて、シリーズ2冊目からは結構血なまぐさいです。でも、この、シリーズ1作目は序の口というか、そこまでの血なまぐささは無いと言えると思うので、残酷なシーンが苦手な人でも、この作品までは大丈夫ではないかと思います。
私はそもそも、あまり露骨な暴力シーンは好きじゃないので、龍と竜でも時々、引いていたんですよね。だから、その辺りを基準に、読むかどうかの判断材料として頂けたらと思います。
龍と竜を読んでいる時は次郎が暴力的で苦手でしたが、東西シリーズを読んで西が絡んで来てからは、「あの次郎」が、優しく思えるようになりました。じろちゃんが品行方正に思えるくらいの西の皆さんの活躍ぶりです。龍と竜から興味を持たれて、獣には気後れしている方は、次郎を物差しにして、ご判断いただければと思います(^^;)
龍と竜では颯太をそこまで好きじゃなかったですが、このシリーズを読んで、颯太が好きになりましたし、颯太が出てくるシーンが一番楽しいと言うか、西も東も颯太を残酷な世界から遠ざけようとする所為か、颯太が出ているシーンは安心して読めるので、私にはオアシスでした(笑)。大好きな味がハバネロと隣り合わせになっているような作品です。獣シリーズファンの方には叱られそうですが、まだちょっと私には純然たる西のみ(ハバネロのみ)の世界は厳しそうです。
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