このレビューはネタバレを含みます▼
全6話+描き下ろし。一人で過ごすのが好きな二人のお話。初読み作者さんでしたが、出だしが面白かったのと、両方一人が好きでBLってどういう展開なんだろう?と気になって読んでみました。
周囲とも上手く付き合いつつプライベートは一人の幅岸と、仕事でも徹底して無駄な付き合いをしない葛谷。この葛谷が清々しくて憧れる〜。ぼっち好き同士通じるものがあったのか、初めから一緒にいることにあまり抵抗なかった二人。幅岸はともかく、葛谷は誰かといることに何かしらストレスを感じるものだと思っていたので、ここがちょっと意外でした。
少し仲良くなれた頃、葛谷の父のことを知ってしまった幅岸。ここからの…契約に至るまでのところがちょっと入り込めなかった。葛谷のキャラが違いすぎるような…いや最初からそういう人だったってことなのかな…自分には理解できなくてちょっと謎なキャラに。その後、きっと葛谷が少しずつ幅岸を好きになってきていて、可愛いなーと思うとこも色々出てくるんですが、ぼっちなりの新しい付き合い方みたいなものを見せてくれると勝手に思い込んでいたので、これじゃない感が強くなってしまって、最後までしっくり来ませんでした。
最後は可愛い普通のカップルになった二人。でも初めの頃の葛谷も好きだったので、なんだかなぁーという気もします。幅岸の危惧もわかるんですが、何でも一人でするって悪くないと思う。私も一人が好きです。そういうぼっち好きを貫いても欲しかった。あと、葛谷がこうなるに至った経緯みたいなのが何もなかったので、そこを見たかったです。もしこれに続きがあれば、そこも描いてくださるのかな。