このレビューはネタバレを含みます▼
初めて読む作家さんでした。
あとがきにもあるように、ありそうなこと、居そうな人たちがモチーフ。
ありきたりな展開といえばそうなのかもしれませんが、だからこそ良かった。
あえて言葉にしない部分も多いのに、深読みしなくても掴めるストーリー。
特に135ページ、キスされた唇を触ることで大津のことを考えていると読者に伝える描写にはハッとさせられました。
また、表情を少し変えて連続したコマが時々出てきて、ドラマのように登場人物が立体的に見えました。
最後に冒頭の自己紹介のシーンを再現するところもすごく素敵でした。
あとは絵が綺麗で、アキくんの告白シーン(間接的に)では画角の違う同じ絵を大胆に3枚目並べていて思わず「うわっ」と声が出ちゃいました。描かれる表情も繊細ですごくよかった。
完結ではなく配信中、ということは、続編や番外編、スピンオフなどなども期待していいのでしょうか。
先生の絵とストーリーに出会えてよかった。次回別の漫画が出た際も購入しようと思います。