このレビューはネタバレを含みます▼
表題作ほかスピンオフ収録。どちらもしっとり優しくて癒される。水上さんのカフェがある街に住みたい。
「のら猫の食卓」
過剰な世話焼き体質の独身リーマン・潮田は、腹ペコで行き倒れた鈴屋と出会う。昔のバイト先の後輩だった鈴屋を放っておけず、ごはんを食べさせたら懐かれてしまう。もう1ページ目から飯テロ。世話焼きとダメ人間という鍋蓋すぎる二人だけど、生真面目なシオさんは本気で鈴屋を心配していて、鈴屋もそこに乗っかるほどクズではなく、思い遣り溢れた優しい世界。はっきりした描写はないけど鈴屋×潮田かなー。この二人もっと見たい。
「スレートブルー」
写真が趣味の大学生・伊崎×シオさんの良き相談相手、カフェオーナーの水上。常連客で水上に写真を見てもらうことが楽しみな伊崎の青い片想い。伊崎の勢い余った若い情熱が眩しい。水上さんの食えない大人ぶりも好き。
「空と灰青」
伊崎×水上続編、微妙な関係の二人が恋人同士になるまで。夏を前にした爽やかな空気が伝わってくる撮影旅行が素敵。こちらはちらっとだけどHあり。描き下ろしでニアミスしてるけど、この4人が顔を合わせたら楽しそう。