最後の恋を俺としてよ 【コミックス版】
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最後の恋を俺としてよ 【コミックス版】

里美ゆえ

一途で健気な想いがもぎ取った最後の恋

ネタバレ
2021年6月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者様買い。中学生の時に淡く消え去った恋を忘れられず、ただひたむきに想い続けたピュアな恋のお話でとても良かったです。

世間知らずで周囲との違いに悩む中学生のお坊ちゃまリュウ。カフェで優しく居場所をくれた千早に恋をするも千早は店の客だった想い人と共に姿を消してしまいまい、5年後リュウが20歳になって再会する始まり。

5年前とは違い荒れた千早を見ても動じず、今の千早を受け入れただ嬉しそうな顔を見せる純粋なリュウが可愛い!そんな事全部吞み込めるくらい、絶対に千早を諦めたくない、守りたいというい真っ直ぐな強い想いがとても良かった!
千早の5年前の事は切ないもので、リュウに戸惑いながらも、リュウの存在が身も心も疲れ果てた千早の中にどんどん染み込んで愛しいと感じる様が伝わります。

最後の告白のシーンがすごく好きでした。
作中で何度か使われる初々しくて混じり気の無いシンプルなその言葉は、きっと中学生の時のリュウが伝えたかった素直な言葉なんだろうと思うと胸にじんときます。

描き下ろしのリュウのお願いがまた可愛くて!
千早はリュウにメロメロだねー。
今の千早を、まだ背も低くて想う事しか出来なかったあの日のリュウに教えてあげたい。そんな、2人にとって甘酸っぱい初めての可愛い恋のお話で、好きでした。☆4.5
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