このレビューはネタバレを含みます▼
以前から気になっていた作品。
表題作のみ、173P。
卒業式に勢い余って颯に告白してフラレてしまった隆史。
涙を流す隆史を見て自分より好きな相手ができるまで毎年お誕生日に会う約束をした颯。
1年にたった1回しか会えない日を隆史はどんな気持ちで待っていたんだろうと思うとすごく切なくなります。
10年目で動き出したふたりの関係だけど、隆史がアクションを起こさなければ、颯はずっとこれまでの距離感で接していたのかなと思うと何だかスッキリせず…。
10年の積み重ねがあったからこその気持ちの変化なのかもしれませんが、颯ずるいなぁとちょっと思ってしまいました。
隆史が颯に感じた違和感や温度差がすごくリアルな感じがして、物語の流れとして引き込まれたんですが、全体的な内容があっさりしすぎているように感じました。
他にも書かれている方がいましたが、文字数が少ないせいかなぁ。
文字が少なくても絵で語るとかそう言うことであればそれでも良いんですが、そう言う感じも特になく、物足りなさを感じました。
ただ、後半の颯の巻き返しは男らしくてすごく良かったなと思います。