初恋をやりなおすにあたって
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初恋をやりなおすにあたって

尾上与一/木下けい子

将棋BL

ネタバレ
2021年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 将棋の研究に没頭して廃人のような状態になっていた7段の棋士、雪の家にホームヘルパーとして派遣されたのは何でも屋の大須賀。大須賀は雪の小学生時代の同級生です。同級生だった時の辛い記憶があり、思うようになれない2人。雪が最初不思議ちゃんでしたが、後々しっかりして見えました。大須賀は結構軽めでしたけど、雪の気持ちがすごく重くてひたむきで、自分を見直していくところがよかったです。将棋がかなり物語の中心にあって将棋を知ってる人が読んだらもっとおもしろいんだろうなって思いました。わからないながらも、対局のあたりはスリリングでした。しっとりした感じで淡々としていたので、もう少し激しい展開があればと思いました。キャラ文庫アンソロジーⅢに番外編「午前零時の紫の上」(64ページ)があります。こちらは雪と大須賀の固い絆が感じられてすごくよかったです。
2019年10月 挿絵あり。
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