将棋の世界ってあまり馴染みがないのですが、これ読むと棋士の皆さんって本当に孤独なんですね。将棋の事が分からなくても読めますが、知っていればもっと面白かったかもとは思いました。
小学生の雪が必死に助けを求めるシーンには胸を打たれましたが、小さい子が背負うには重すぎますね。よく壊れず頑張ってきたなぁ、これまで辛かっただろうにと小さい頃の雪を抱きしめてあげたくなりました。一方の敦也、雪にとっては眩しい初めての友達なんだけど雪ほど心動かされるエピソードがなかったのが少し残念で‥。
2人ともイラストのように静かな佇まい。一気読みするほどではなかったのですが、かといって中弛みもありません。緩急のない穏やかな2人でした。