おかえりオーレオール
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おかえりオーレオール

高津

全てがエモい

2021年6月29日
タイトルからしてエモい。「おかえり」がもうエモい。「オーレオール」がエモい。オーレオールは後光。自然現象の光冠とかの意味があるので、オーレオールについては各人で解釈の余地があるかと思いますが、自分は眩しくて見えないみたいなやつかなと解釈。作者様が後書きで、どこにでもいるような子の恋愛を描きたかったとこのことですが、本当にエモかった。「同性の幼馴染みを恋愛として好きになった子」の感情が丁寧にかかれてて、読んでて無理がなくて、ついつい感情移入してしまって、何度も心臓がギュンってなりました。特別なことは何もないお話の特別さがエモい。表紙の青空と夏の雲がもうエモい。途中、同い年のはずなのに片方が随分と大人びた表情を見せる。大人になるということは諦めること、ってを誰かが言ってたんですが、それか~ともうエモい。特別なことは何もないお話。けれど定期的に読み返したくなります。この年代の夏は何だってこんなにエモいんでしょうか。あの日々はもう二度と戻ってこないけど、おかえりってなります。おかえりオーレオール。タイトルにエモさに息が止まりそう。
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