よきヒモとよき飼い主【コミックス版】
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よきヒモとよき飼い主【コミックス版】

未散ソノオ

思いのほかステキな作品でした♪

ネタバレ
2021年7月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正直・・画は好みでは無かったんです。なので読み放題リストには入れていたものの、暫く保留にしていたのですが・・・読んでみたら思いのほか良くてビックリ!

美容師をめざし上京してきた大阪育ちのメロン(愛論)は、自分の不器用さに気づきすぐに学校をやめてしまうのですが、とほほな状況の時にたまたま主水(以下モンティ)に出会い、ヒモとしてモンティのイケてるマンションに住まわせてもらう事になります。そんな呑気な生活も、モンティの父の失踪と残した借金8,000万のおかげで状況が変化するのですが、まずもうメロンのキャラが濃いぃ!ソバカスだらけの顔はお世辞にもキレイとは言えないんですが、関西弁とその屈託のない明るさでカワイク見えてしまうマジック♪しかもタコ焼きやで借金一緒に返そうと言い出したのにまさかの軍資金要求・・・でもそんなメロンが健気で愛おしくなってくるのです・・
広告代理店で働く高給取り、イケオジなモンティの心情も非常に細かくて、ここまで描写出来る作家さんスゴイ!です。感性を研ぎ澄ます仕事なはずなのに、段々余裕がなくなっていく心模様とか、メロンの明るさのおかげで気持ちが落ちずに救われたところとか、だいぶ細かく描いてます・・・ちょっと涙出てきます。
でも基本は、関西弁のノリでテンポ良くお話しが進んでいくので、借金はあれど暗くはならない、楽しく終われる作品です。メロンの友達も皆キラリと個性が光ります♪メロンが良い仲間を引き寄せるんでしょうね・・・。

結構、読み返したくなります。

思えば表紙・・・これ側面で見たくなりません?組体操・・ですよね(^^
作者さんのセンス・・好きです・・・
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