このレビューはネタバレを含みます▼
とても良かった『たゆたう種子』のスピンは、亡恋人と寄り添う様に生きていた木庭先生編(嬉)
先生の人柄がよく分かる高校教師時代の話(スピン元)を読まれた方がより面白いと思います。葉純君が数度登場。
大学3年由木×他大学の樹木研究員木庭の話。
こちらも木庭先生の新しい恋バナ♪とは簡単には行かず。
お相手由木君は性的トラウマから人と触れ合えず、イケメンで合コンの誘いが多いけど、心の中は彷徨う仔羊の様な子。
ひょんな事で出会ったデリカシーある木庭先生に縋る気持ちもわかる。少しずつ距離が近づき恋に発展する迄をじっくり展開していてとても良かった◎
花屋の息子小林君(亡恋人)が教えてくれた辛抱強いミモザの剪定と一緒に、由木君のこれまでの不安を先生の罪悪感を、それぞれ折り合いをつけて二人で歩き出せて。
人の痛みが分かる優しい二人なので応援したくなる。
前作でも感じたけど中陸さん回想シーン上手すぎ!!
このスピンを読むと前作『たゆたう種子』の主役は先生だったのかなと思えた。あちらで発芽、こちらで開花した感じ。
満開になるまで見届けたい二人!!