雨だれの頃
」のレビュー

雨だれの頃

桃子すいか

確かにあった恋の話

2021年7月3日
はぁ読後いつまでも余韻が抜けない。世界に浸ったままぼうっとしてしまう。
中学3年生の頃。2人はたくさんのことを思って考えて懸命に生きてた。すごくキラキラしてて眩しいのに、読みながら締め付けられるように胸が苦しくなりました。誰もが持ってるあの頃を刺激されるからだろうか。
最初のモノローグが、読むたびに切なくなって、今2人はどうしているのかと考えてしまう。
可愛らしい絵柄と優しい温かな雰囲気で、描く世界は深くドラマチックだと思いました。2人がいた情景がいつまでも心に残る。胸の奥に大事に取っておきたい宝箱のような作品。ぜひ味わってみてほしいです。
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