ネタバレ・感想あり雨だれの頃のレビュー

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幸あれ
2025年2月23日
甘くて愚かでせつなくて…そんな全てがほろほろと詰め込まれた美しい作品でした。あの頃を思い出す「僕」。それは一体誰なのか、今一緒にいる人はいるのか。逃げてもいい、悲しい時は今泣かないと!って本当にそう。我慢して未消化のままにしなかった彼ら三人に幸あれと自分も泣きながらそう思いました。
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心にしみます
2024年3月8日
ショパンの雨だれのように、何か切なくて胸がギュッとなるお話でした。2人の駆け落ちも中学生2人にとっては思い出に残る旅だったんだろうなと思います。現在の2人が一緒にいてくれる未来を願わずにはいられません。
最高に素晴らしい。宝物にしたい一冊(^_^)
2024年2月15日
最高に素晴らしい(^_^)
繊細でピュアで透きとおるような10代の少年たちの物語。
少しさみしい気がするのは過去形の表現があるからだろうけど、そこがまた、たまらなく良いです。
桃子すいか先生大好きです(^_^)
宝物にしたい一冊です(^_^)
雨の中の記憶と青空
2023年12月31日
10代の頃の感受性に訴えてくるような、心の成長途中の煌めきがギュッと詰まった作品でした。絵からも言葉からも伝わってくる、小さな世界を一生懸命に生きている一瞬の連続がとてもきれいな手作りの宝石箱みたいだと思いました。
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え、ちょ
ネタバレ
2023年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ この物言いは!今はお二人一緒にいないのかい?いるのかい?どっちなんだい?!爽やかで、瑞々しくて、図書館にあってもいいような一冊でした!
大好きな作品
ネタバレ
2023年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 桃子すいか先生の作品の中で、雨だれの頃が一番好きです。気持ちは通じ合っているのに、叶わない恋って、本当にある。それがどれだけ愛おしくて儚くて苦しくて美しくてビターなものか…。最後の回想シーンからふと語りに戻るシーン、毎回胸が押し潰されるくらい苦しくなります
題名が秀逸
ネタバレ
2023年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中学3年生、まだ未熟で不安定、でも想う気持ちは一途で純粋。数日かけてきた道のりは飛行機でたった2時間だった2人のかけおち、瑞々しくて切なくて胸がギュっとなりました。今はどうしているのでしょうか。優、美市、そして宿崎も、幸せでいてほしいと願うばかりです。
綺麗なお話
2022年7月5日
高校生にもなってないまだ一般的に見たら子供に分類されるであろう子たちの多感な時期を描いた綺麗な物語。子供と言ってしまうには2人とも置かれた状況が厳しくて成長せざるを得ないのが少し切なくもなりますが、これからが楽しみにもなります。高校生になった2人がどんな風に生きていくのか見てみたいです。またアナザーストーリー的に入っていたもう1人の男の子のお話がとてもとても切なくてこちらもまた綺麗でした。今後素敵な人に巡り合って素敵な恋をしてくれと願うばかりです。
じんわり…
2022年6月15日
中学生のスグルとヨシの話。読了後、最初のモノローグを何度読んでも、写真を見つけた社会人になったスグルの隣にヨシはいるのか、いて欲しくて何度も読み返したけどいないのではないか、と思わされる。いないからこその突き刺されるような胸の痛みなんだろな。桃子さんは保健室と数学も好きだけど、本作が1番好きです。読後、何日経っても本作が忘れられず、何度も心の中で反芻し、2人がどうなったか思いを巡らせました。こんな風に、胸に残る作品、本当に大好きです。最初は⭐︎4つかなと思ってたけど、これは星5で間違いないです。
瑞々しくて繊細。愛おしい作品。
2022年4月13日
冒頭からすごい勢いで吸い込まれてしまいました。

きらきらと二人の二人だけの慣れ親しんだ掛け合いが優しくテンポよく進んで、身も心も羽のように軽い少年時代の熱く真剣で夢のような日々が綴られていきます。
よく硝子のようと言いますが、本当に薄い硝子のように透き通っている思春期の様がピリッと痛くもあり爽やかに甘い味を残してくれるようです。

登場人物は少ないのですがそれぞれの過去や背景、未来の物語が知りたくなるような魅力があります。

二読目、回想録である冒頭で一気に涙が溢れました。
ますます物語に惹き込まれ、語り手の一言一言が細かくて優しい針のような少しの痛みとともに心に沁みてきました。
愛おしくてずっと抱いていたいです。

語り手は2人のどちらかであることはわかるのですが、寂しくもあり愛おしくもあり。
あとがきの先生のおっしゃる通り、閉じこめておきたい物語であると共に、それぞれの現在の幸福を覗き見たい物語でもありました。

巻き戻せないきらきらした過去が懐かしくて切ない余韻として今日一日反芻してしまいそう。
この作品に出会えて良かった。
大人も優しい。
ネタバレ
2022年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ あのころ…と語るモノローグに誘われ、気がつくと雨の降る中学三年のその場所に立っている。
皆さん書かれていますがモノローグの効果!1枚フィルターを通して見ているみたいな哀愁のある世界に一瞬で連れて来られた感覚になります。
優と美市の中学三年生として過ごした日々。進路や親との関係、大人になり切れないもどかしさとか。逃げたい事の方が多かった時期かな〜。
そういう焦燥感から逃げるための2人のかけおち。
大人の存在を嫌でも思い知らされるし、強いと思っていた友の壊れそうな姿も、そして思わず零れた好きという言葉。
そこで共有した2人の気持ちは確かに恋だった。
でもこれからの未来を思う時に、ごくごく自然に思い浮かぶ別々の道。予感。くーーっめちゃくちゃ切ない。
かけおちの終わりに「ちゃんとやれるか?」と言った優に「平気」と答えた美市。きっとこの先ずっとずっと支えになると思う。とても短いけど一生大事で特別なそういう時間だったと思う。
2人がどうなったかは想像するしかないけど、かたちを変えても大切な存在である事は間違いない。
誰もが持ってるあのころ感、他のどの時間でもない中学三年生の時間がここにあります。もう大分昔(笑)の事だけどしっかり感じられました。
優しくて情感のある桃子先生の絵も本当に素敵で涙が自然に流れてしまいます。良い作品ですね〜。
あのころに帰りたいと思った時にまた読もうと思います。
誰もが…
2021年12月17日
初読み作者様。
フォローしてる方々のレビューに惹かれて…。
君にくるまってもポチしました(^ ^)
冒頭から切なさを感じながらも読むのが止まらない。
誰もが経験してきたことなのかも…振り返ると2人の恋を思い出します。誰もが…っとそんな作品でした。
過去があるから今がある。(当たり前ー!(*´∇`*))振り返る事が出来るって、良い事です。

切なく甘酸っぱく、その後が気になる2人でしたが、きっと、どんな形であれ幸せな日々を過ごしているんじゃないかな…っと考えてしまいます。
懐かしい気持ちを思い出させてくれる作品でした。
いいですね〜。じんわりきまっす(*´∇`*)
読後ショパンの雨だれを聴きながら反芻する
ネタバレ
2021年9月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み終わって、ショパンの雨だれを聴きながら、作品を思い返してみました。色んな感情が湧いてきて、混ざり合って、どうにかなってしまいそうですね。すごく幸せな気分なんだけど、同時に物凄く感傷的な気持ちにもなります。
雨だれを聴きながら、学校の教会で優と美くんが椅子に腰掛けて会話してる様子を思い出すと、思春期だった彼らの瑞々しく真っ直ぐな想いをより一層鮮明に感じる事ができそうでした。卒業式の日の教会での2人の姿にも号泣でした…。その後の彼らの行く末は知る由もないんだけど、卒業の日に教会で「ヨボヨボのじいちゃんになってもおまえとバカやってたいんだよな どんなかたちでもいいから」と言った美くんの言葉があるから、きっと彼らは何十年と歳月が経ってもじいちゃんになっても、最後まで2人そばで寄り添い続けてるんだろうなあと安心して想像できました。この最後の教会でのシーンはまじで泣いた…。キーホルダーも、、やばいです。可愛すぎます。
失恋してわんわん泣いていた宿崎くんも、大人になってもっと広い世界を見て、彼が彼として心から心地良いと思える居場所を見つけられていたらいいな。宿崎くんならきっと大丈夫ですね。
ナレーションとしてのモノローグが、この物語を過去の出来事として語っていて、それがこの作品の空気感を何倍も切なく懐かしく感慨深いものにしているなあと感じました(この一人称で「僕」と語るナレーターはきっと美くんなのかなと僕は思いました。彼のメモワールを語っている様な印象)。そしてそのモノローグがまた最高に良いんです。。桃子先生の選ばれる優しくて美しい言葉たちが心に響きます。
桃子先生の作風好きだなあと思い、連続で読んでみましたが、やっぱりこちらも好きでした。ファンになりました!彼らのその後も実は気になる、読んでみたい…というのも本音です!
凄く良かった!
2021年9月13日
あー、胸の奥に確かにある何かに触れられて切ないような懐かしいような想いが溢れてくる…。もう、凄く良かった!これから何回も読み返すだろうなぁ。
確かにあった恋の話
2021年7月3日
はぁ読後いつまでも余韻が抜けない。世界に浸ったままぼうっとしてしまう。
中学3年生の頃。2人はたくさんのことを思って考えて懸命に生きてた。すごくキラキラしてて眩しいのに、読みながら締め付けられるように胸が苦しくなりました。誰もが持ってるあの頃を刺激されるからだろうか。
最初のモノローグが、読むたびに切なくなって、今2人はどうしているのかと考えてしまう。
可愛らしい絵柄と優しい温かな雰囲気で、描く世界は深くドラマチックだと思いました。2人がいた情景がいつまでも心に残る。胸の奥に大事に取っておきたい宝箱のような作品。ぜひ味わってみてほしいです。
ノスタルジー…
2021年1月24日
物語の始まりと終わりのモノローグが素晴らしいです。初出は同人誌とのことで、もちろん商業物も素晴らしいんですが、創作者様がご自身で作り上げたものって本当に心打たれるものが多いです。ノスタルジーですな…
ねえ、、今2人はどこで何をしているの?
ネタバレ
2021年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ と、問いかけたくなるようなお話。雨にまつわる話が割と好きで、タイトルに惹かれて開いてみたら、フォローしてる方のレビューがあって、そのまま、試し読みもせずに購入。
冒頭から、二人はもう一緒にいないことを匂わせる1枚の写真と語り。
枝分かれした先でお互いが見えなくなってしまったのだろうか。
駆け落ちと言う名の15歳の冒険。声を上げて泣く15歳のまばゆさ。そんな15歳を見下ろす空は、何でもお見通しのように澄んでいて切ない。
今があの頃の10年後だったとして、どこにいても誰といても笑っていられたらいいなと思う、そんなお話でした。とても良かった!
エモさの極み。エモ好きな方ぜひ読んで!
ネタバレ
2020年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作者さん。たまに冒頭でガッと心を掴まれて攫われる作品があります。フォローしてる方のおすすめだったので試し読みしたら、開始3ページのモノローグでやられました。試し読みでみてください。こういうのをまさにエモいっていうのだと思う。エモさの極み。
繊細な線で描かれる、幼なじみDC同級生ふたりが“駆け落ち”して、北の果てで恋を自覚する話。中学を卒業して道は別れて、それからどうなったか作中では明かされない。手元に残るのはあの日の青い空の写真だけ。
レビュー少ないのは、あまり読まれてないんですよね。わー読まれてほしいーーー。BL初心者にピッタリだし(軽いキスのみ)、とにかくエモさを求める人はもう絶対に読んで!
いつか笑いあえるといいな
2020年10月24日
15才、大学までエスカレーター式の私立中学に通う優と美一。両親を事故で亡くした優は公立の高校に移る予定で、離れ離れになることに気づいてから2人は互いのことを意識するようになります。美一のネグレクトな両親に気づいた優は2人で駆け落ちすることを提案し、あぶなっかしい逃避行をします。友達以上恋人未満な、でも確かに恋をしていたあの頃、キラキラした日々が伝わってくる一冊でした。宿崎くんのお話もよかったです。読んでいてせつなくて愛おしくなりました。みんなが幸せになっていてほしい。2015年6月 総167ページ エロなし。
切ない
2020年9月18日
8月のロスタイムが大好きで、作者さんの別の作品も読みたくなり購入しました。学生の頃の切なくて、甘酸っぱくて、純なお話です。読んで良かった!この作品も大好きになりました。
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切なくて泣けた
ネタバレ
2020年5月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ モノローグが今は離れ離れなのかなと想像させて切ない。大人になっていろいろあっても、この頃のかけがえのない想い、味方がいたことを思い出して前を向いて歩いていけるかな。
この二人のその後を見てみたいです。そして卒業式のときに約束したように、また巡り逢えて共に歩ける日が来ると信じます。
甘酸っぱい
2020年5月1日
思春期と初恋と、とても優しい物語でした。
レビューが少ないのが不思議なくらい良いお話です。
目的の場所にたどり着いた先にあるもの。
ほんわかとした気持ちになりました。
これからの2人も見てみたいと思える作品でした。
静かに流れてくお話
ネタバレ
2019年9月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家庭は裕福だけど愛に飢え心が満たされない美市と、両親が亡くなりおじいちゃんの愛情を一杯に受けて暮らす優(すぐる)。モノローグ多目で静かに淡々と進むストーリーです。逃避行のシーン、大好きだな…後半に出てくる宿崎の恋のお話もいいですね、味方がいるだけでどれだけ心強いか。
これは…想像とは違う良作
2017年5月25日
主人公の回顧録のような始まりに惹かれて購入。大人の階段にすら足が掛かっていない少年達の恋の話。これから先、彼らはどういう道を進んだのかな。モノローグが大人になった彼らを想像させて少し切ない。あの時代、大切な思い出。彼らが幸せになっているといいなと願わずにはいられない。
桃子先生の作品
2023年7月7日
桃子先生の作品を読むのは二作目です。
まだ文字の薄い感じに慣れないけれど繊細な感じが好きになって来て
また購入しました。
15歳の多感な頃 泣いたり悩んだり 未々未来が未知数だから怖さもあって それでも キラキラしていた。
大人になった3人はどうしているのかな。
なんやこれぇー切なすぎるよぉー
2023年5月6日
作者様買い。幼馴染み同士、美市&優のおはなし。すごい甘酸っぱくて、青春のいいところ切ないところ全部ギュッって詰まっているのに、出だしのモノローグの効果で読後は泣きたくなってしまいました。好きなんです、好きなんですけど…やっぱり違う景色が見たかったと思わずにはいられないんですよね…複雑な心境です。エチはなし、キスまで。
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今どうしているのか
2022年5月9日
その後の二人がどうなったのか気になって気になって仕方ない。友達に戻っててもいいから一緒にいて欲しいなあ。できれば結ばれていて欲しいけど。
中学生の頃の煌めき、瑞々しさ、繊細さ、そして純粋さなどが美しく描き出されていました。お祖父さんがいい人だー。
甘酸っぱいあの頃
ネタバレ
2022年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL・・・というよりは、多感な中学時代の甘くて苦くて酸っぱくて痛くて楽しくて・・・とにかく一生懸命青春している男子2人の想い出日記のような作品でした♪
両親を亡くし祖父と姉に育てられた優(すぐる)と、検事・弁護士の両親を持つ美市(よしいち)との・・仄かなラブ。前半は割と普通の日常のなかの、仲良し中学生男子2人の色々・・・な感じだったので、ラブの気配は無かったのですが・・・ちょっとした冒険の際に起きるアクシデントで急激にお互いの気持ちが恋愛の「好き」だということを認識します。表紙の通りで作画は優しく温かい。繊細な描写と文章で微妙な時期の男子達を本当に瑞々しく生き生きと描いています・・。傷つきやすくて壊れやすい・・なのに人を平気で傷つけたり。それも過ぎれば想い出となり・・・でも傷つけられた心はずっと引きずるものなんです。いや、そういう話じゃないんですけど(^^;後半で同性が好きな宿崎という男子中学生が出てきて嫌がらせを受け、エスカレーター式の学校だったのに外部受験する・・というエピがあったものでちょっと感傷的になりました(^^;でも最終的に、偶然にも漏れ聞いた先生の言葉がきっと宿崎に希望を持たせてくれたのではないかな・・・そう、世界はもっと広がる♪世の中にはもっと色んな人たちが居て、色んな未来があるんです✨内容的にはそんなドロドロしたところは無いですが、子供でも無く、大人でも無い・・・それでもそれなりに悩んで、色んな事を考えて生きていて・・・✨甘ずっぺぇが詰まってました(^^
エロ度は全く無いです(^^健全な内容。枝分かれした2人の「この先」どうなってゆくのか・・・冒頭がちょっと寂しげだったので気になりました・・。
いつまでも、2人一緒でいて欲しいけどね・・・
切ない
ネタバレ
2021年1月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全体的に好きな雰囲気ではあります。
ただ最後はハッピーエンドが好きなので
せっかく両思いになったのに今は別れちゃったのかな、と思わせるところが悲しい…
切ない思い出
2017年8月29日
中学生時代の淡い恋の追憶を描いた作品。
心情や言動の意味を説明するような描写はないのに、切なさや辛さ、愛しさが手に取るように伝わってきます。
現在の二人は何をしているのかな、誰といるのかな、と色々考えてしまいますが、その余韻も含めて心に染み入るようなお話です。
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作家名: 桃子すいか
出版社: 一迅社