このレビューはネタバレを含みます▼
白川遥香は2年生から3年生にあがる時の3年生のトップとのタイマンを制し、番を張ることになります。これは遥香の通う高校独特の風習で、ここ数年の歴代達は皆3年生に勝っていました。ケンカは強いものの、ふんわりした遥香は番張りにもあまり興味がありませんでしたが、5年前に2年生のトップを制したという伝説のトップ• 成美和雪が教師として赴任してきたことで周囲が盛り上がります。成美とタイマンするまでお昼はぼっちということになってしまい、渋々成美のもとにタイマンのお願いに通う遥香でしたが、昔の成美のケンカ動画を見たことから俄然成美に興味が湧いてきます。
ガツガツしていない天然系の遥香と、真面目ゆえに遥香に引っ張られてゆく美人の成美との取り合わせが絶妙で、ヤンキー味は薄め、糖度は高めの楽しいお話です。
タイトルに、春という恋の季節に望みを懸ける鶯と、卒業する春に恋が解禁される遥香とが上手く掛け合わされています。