このレビューはネタバレを含みます▼
無性に英田作品を読みたくて皆様のレビューを参考にポチッと。
ある大学教授が停職期間中に訪れた海の街で魅力的なライフセーバー瀬田と出会います。その彼と過ごした日々を元彼への手紙にしたためているのですが、この長い告白形式が独特で蠱惑的でもありました。
教授の抗い難い欲望に火がつきのめり込んでいく心情が詳細に綴られているところは、他の方も仰ってますがまさにBL官能小説。元彼への恨み節、自身が持つ秘めたエロスが赤裸々に描かれてて鬼気迫るものを感じます。
個人的感想ですが、作品の纏う空気感は金田一耕助のようなんだけどラストはアガサクリスティのようで。でもって、ますます英田先生が好きになったと言う事です。