忘れられない1作がまた増えてしまったよ





驚きました。BL、短編、どこにでもいそうな人々。
平凡な素材をこんな風に切り取って見せられるとは、漫画ってなんて奥が深いんでしょうね。
表題作、息子の友人を思い出して涙が出ました。この作品が描かれてまだ20年も経っていないのに、時代は急激に変わりました。これは良い変化だと信じたい。
2作目の「あたらしい家族」も沁みます。物理的「家」と「家庭」、人ってどちらも欲しい。
3作品目は作者様にはこういう結末で描く理由があったのだと思います。そこに敬意を。
4作品目の「恋をせずにはいられない」。リーマン課長の回想と現在の切り替えが上手い。課長と部下の鳥谷尾の、切ない少年の日の思い出がシンクロする時、人は恋せずにはいられないんでしょうね。
そしてこの課長の思い出が、5つめの「4度目の夏」に続いていくとは!これはもうほんとにやられました。
マスべ課長の心に刺さったままのあの友人が、こんな高校時代を生きていただなんて。
こういった作品に続きを望むのは野暮ってもんでしょう。でもせめて、漫画の世界だけでもみんな幸せになって欲しいなと思ってしまうのです。

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みう さん
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ゆいっぺ さん
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shikimi さん
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:::::::: さん
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パン さん
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