いっときの恋
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いっときの恋

嘉納悠天

粋なひととき…

ネタバレ
2021年7月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォローさんのレビューで惹かれた作品です。(8/31まで読み放題対象です)
江戸の郊外にある”恋のときめき”を売る「粋刻」での男女の恋愛遊びのお話。女の子とは店内でしか会えず(偶然必然に関わらず外で会ってしまうと退会になる)、交わることも許されない。
1話目のお侍さんのお顔が、愛嬌があるんです。なんか、既視感もあって親近感もわきます。さよりさんにときめいている表情が、可愛い…。
2話目もとても面白くて、女遊び百戦錬磨なお侍さんより1枚も2枚もうわてな白菊姐さんがステキ。”ごしなん帖”には書いていない、七つ目の教えに「プッ」。心のメモ帳にしたためました笑。
3話、4話とお侍さんとお店の女の子の”恋のときめき”が続き、5・6話は「粋刻」店主サコさんがお店を始める前のお話。面を取ったサコさんのお顔のきれいなこと…。面をかぶっていてもかぶっていなくても、惚れてくれる人と出会えるといいねぇ。宿命を変えるほどの恋を見せられて、確信した内容にツボりました。まぁ、強がりかなぁって思えたりもして、サコさんの恋を応援したくなります。
ラスト、1話のさよりさんとお侍さんが幸せそうで嬉しかったです。とてもよいお話でした。
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